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【プレスリリース】聴覚障害者向け遠隔地リアルタイム字幕提示システムを開発

聴覚障害者向け遠隔地リアルタイム字幕提示システムを開発
~標準インターネットとパソコンだけで、どこからでも簡単に利用~

筑波技術短期大学
ロゴスウェア株式会社


■ 要約
筑波技術短期大学(本校:茨城県つくば市、大沼直紀学長)とロゴスウェア株式会社(本社:茨城県つくば市、石神優社長)は、 産学連携で聴覚障害者の学習を支援するための「インターネットを介した遠隔地リアルタイム字幕提示システム」を開発しました。 本システムにより、標準のインターネットやパソコン環境を利用することにより、特別な装置や環境に依存しない 聴覚障害者支援システムが初めて実現されました。

■ 本文
「遠隔地リアルタイム字幕提示システム」とは、(教師など)話者の発話内容のすべてを文字に変換し、即座に聴衆(聴覚障害者)に提示するためのシステムです。筑波技術短期大学では1990年からこのシステムの開発に着手し、授業時の情報保障や学外支援として、現在まで230回程度の運用実績があります。現在も様々な改善を続け、研究を継続しています。

筑波技術短期大学では蓄積してきた聴覚障害者支援のためのノウハウを活かし、インターネットを利用した独自のシステムを開発しています。今回開発されたシステムは、従来のテレビ会議システムより低コストで、より使いやすい環境を構築するために、ロゴスウェアのインターネットをベースにしたコミュニケーション・ソリューションLOGOSWARE POWER-LIVEと融合したものです。

今回のシステムは、標準のインターネットやパソコン環境での使用を前提に設計されており、どこからでも、特別な装置なしに簡単に利用できるようにしたことが大きな特長です。 また、音声認識技術を取り入れたことにより、高度なキーボード入力技能を有しない方でも字幕入力担当者としての支援が行えるようになりました。 低コストと使いやすさを追求した本システムにより、「遠隔地リアルタイム字幕提示システム」は、本格的運用に向けてのフェーズに入りました。

■ 従来システムの問題点と今回の改善点

従来の問題点 今回の改善点
特別な機材の準備、各大学への機材設置、支援者の派遣 特別な装置や環境は不要。 字幕入力支援者は遠隔地から参加可能。
特別なソフトのインストール、煩雑な使用法 Webブラウザで動作。 特殊なソフトウェアは不要。 簡単操作。
指定された学校内のみでのシステム利用 インターネット接続のできるどこからでも利用可能。
高度なキーボード入力技能を有する字幕入力支援者が必要 音声認識技術により、一般のパソコン操作技能で字幕入力支援が可能。
高いシステム構築価格 低コストのため、幅広く、学校その他事業体への導入可能。