“最速”でリスキリング教材を準備する方法
公開日:2024.09.19
リスキリングの成功には、各企業の業務に直結した実践的な教材が不可欠です。本記事では、効率的な教材の準備方法を解説。基礎的な内容には、ロゴスウェアの標準教材やYouTubeコンテンツなど、無料で使える外部教材を活用し、実践的な内容は内製化することで、迅速かつ効果的な人材育成を実現できます。
基礎的な内容は外部教材を使おう
リスキリング実践ガイド 第1回(*)で示したように、リスキリングの成功には、
実践的な教材、すなわちその企業の業務(改革)に直結した教材が必須となります。
* 理由4 : 汎用的な教材しかないから – リスキリング実践ガイド 第1回
実践的な教材は、その企業でしか作成(内製化)できませんが、
その前の基礎的な教育、つまり一般教養的・汎用的な内容については、必ずしも内製化する必要はありません。
外部の教材をうまく利活用し、実践的な教材の内製化にリソースを割くことが、すばやくリスキリングを進めるコツです。
無料でも質の高い外部教材とは
一般的に外部教材は有料です。
ただし、基礎的な内容であれば、質が高く無料で利用できるものが実は存在します。
以下に、その一部をご紹介します。
① 中身の編集・加工もできる:標準教材
標準教材は、汎用的な社員教育の内容をカバーした教材で、ロゴスウェアが提供しています。
ロゴスウェアのeラーニングシステムPlaton、もしくは LOGOSWARE Xeをご契約のお客さまが無料で利用できます。
教材の分野(一部) | 分野 | こんな仕事の基礎学習に |
---|---|---|
DX | DX推進 | |
情報セキュリティ/マルウェア対策 | 全社員(ITリテラシー向上) | |
ヘルスケア/ハラスメント防止 | マネージャー/人事 | |
クレーム対応 | 営業/カスタマーサクセス | |
ビジネス法律/会社の仕組み | 新規事業開発 | |
教材数 | 350 以上 | |
詳細 | https://platon.logosware.com/products/courseware/ |
標準教材の最大の特長は、教材の基となるパワーポイントファイルを無料提供(*1)していて、編集できることです。
*1 パワーポイントファイルのご利用には、教材作成ソフトSUITEのご契約が必要です
どのような汎用的な内容でも、各社にはそれぞれ独自の仕組みや制度があり、カスタマイズが必要になるものです。標準教材を活用すれば、ゼロから教材を作る手間を省け、しかもより企業の実際に合った教育ができます。
② YouTube教材
YouTubeには、講義動画を公開する、教育系YouTubeクリエイターと呼ばれる方々がいます。
YouTubeは誰でも公開できるため、すべての動画が良質とは限りません。
そのなかでも、リスキリングの基礎教材として良質な動画を公開しているYouTubeチャンネルをご紹介します。
ITすきま教室(https://www.youtube.com/@ITsukima)
ITすきま教室は、東進ハイスクール講師(ITパスポート試験、高校情報科)でもある、渡辺 さき氏が運営するYouTubeチャンネルです。Google社が日本国内で活動しているYouTubeクリエイターのなかで、社会的・文化的・経済的に有意義な影響を与えた100人を選定する「Human of YouTube 2021」にも選出されています。
チャンネルでは、国家資格やRPAといった実用的な分野から、ITの本質的な理解を深めるうえで欠かせないコンピュータサイエンスまで、分かりやすく解説しています。
渡辺 さき
株式会社すきまデザイン 代表
ITすきま教室 編集長
AI教室 AIRS-Lab(https://www.youtube.com/@yuky_az)
AI教室 AIRS-Labは、AI関連の著書を多数出版されている、我妻 幸長氏が運営するYouTubeチャンネルです。我妻氏が別途有料で提供するオンライン講座には、累計15万人以上が受講しています。
チャンネルでは、AIに関する基礎知識に留まらず、具体的な活用方法まで解説しています。
我妻 幸長
SAI-Lab株式会社 代表取締役
記事一覧
- 第 1 回リスキリングが成功しない5つの理由と、その解決方法とは?
- 第 2 回“最速”でリスキリング教材を準備する方法
- 第 3 回実務で使えるリスキリングを生み出す方法
- 第 4 回キャリアプランに沿った学びを提供する方法
- 第 5 回学びの意欲を引き出す方法
- 第 6 回人材育成の結果を人材配置に活かす方法(10月中旬公開予定)
- 第 7 回実践力を身に着ける研修(10月下旬公開予定)
記事の公開をお知らせします
当社のメールマガジンに登録いただくと、記事公開のお知らせのほか、リスキリングや人材育成に関するお役立ち情報をお届けします。
リスキリングや人材育成でお困りの方は、ぜひご登録ください!