「選択型研修」=個々の社員がキャリアに沿って
学ぶ内容を選べる研修

選択型研修とは、社員が受講するかどうかを選ぶタイプの研修です。

AI、DX、人材獲得競争の激化といった社会の大変化に対応するために企業が力を入れている

  • リスキリング
  • 社員のキャリア開発(キャリアデザイン)支援

といった対策を効果的に進める研修の提供方法として、現在注目を集めています。

リスキリング実践ガイド 第4回では、選択型研修とその成功の鍵である「上司の関わり」について解説します。

「選択型研修」は「割当型研修」の課題を克服する

「選択型研修」と「割当型研修」の違い

従来、企業側が学習内容を決める「割当型研修」が、多くの企業で採用されてきました。

しかし、割当型研修は、個々の社員が抱える業務上の課題や、中長期的な目標(キャリアプラン)に合わせられない点が課題です。

この課題を解決するのが「選択型研修」です。

  • 会社は研修を申込形式で公開し、
  • 社員は自らのキャリアプランに沿って研修に申し込みます。

これにより、社員は個別に学習をカスタマイズし、自らのキャリア開発を効率よく行うことができます。また、個人の自発性や主体性を促進しながら、学習の効果を高めることも期待できます。

以下の記事にて、個人の自発性や主体性を促進する方法について解説しています。

学びの意欲を引き出す方法 – リスキリング実践ガイド 第5回

「割当型研修」+「選択型研修」の組み合わせが
リスキリングには最適

「選択型研修」と「割当型研修」の組み合わせ例

上図の通り、人材開発やリスキリングを目的とした研修では、
割当型と選択型を組み合わせることが重要
です。

会社として必須で学んでほしいスキルの研修は「割当型」で提供すべきです。
教育やスキルアップの均一性を担保し、スキルの土台を作るためです。

一方で、社員のキャリアや役職に合わせて磨いてほしいスキルの研修は「選択型」で提供すべきです。社員の個別ニーズへ柔軟な対応をし、効率的かつ最適なキャリア開発を可能にします。

これら2つのアプローチを組み合わせることで、教育の均一性と個別化を両立させ、効果的なリスキリングプログラムを構築することができます。

「研修を公開するだけ」の選択型研修では、
リスキリングに失敗する

選択型研修には1つ落とし穴があります。
それは、「研修をとりあえず揃え、自由に選べるようにした」だけでは失敗する、ということです。

下図の著書でも有名な、一般社団法人 ジャパン・リスキリング・イニシアチブ 代表理事の後藤 宗明 氏も以下のように述べています。

リスキリングに取り組んでいる企業でも失敗事例が出始めています。
それは「オンライン講座を会社で契約しました。好きなことを学んでください」という方式です。

画像引用元:https://jp-reskilling.org/book

文章引用元:後藤 宗明 著 – 自分のスキルをアップデートし続けるリスキリング

自分のスキルをアップデートし続けるリスキリング

企業におけるリスキリングの意味を思い出してみてください。
それは「会社のニーズに基づき、社員にこれまでにない新たなスキルを身につけて、新たな業務や職種に就いてもらうこと」です。

つまり、単に自由に選べる環境だけでは成功しません。
会社のニーズと社員のニーズ(キャリアプラン)をすり合わせ、社員が学習内容を選んでいく
――これがリスキリングの本質です。

また、リスキリングにおける、選択型研修のあるべき進め方でもあります。

しかし、現在の日本企業におけるリスキリングの実態は、オンライン講座を福利厚生の一環として提供し、自由に学ぶスタイルが多いのが現状です。

残念ながら、このアプローチはリスキリングの本質を誤解しています。
リスキリングは単なる個人の興味やキャリアチェンジとは異なり、むしろ会社の変革ニーズに基づく業務への取り組みを指すものなのです。

リスキリングの成功には、上司承認が必須

会社のニーズと社員のニーズ(キャリアプラン)をすり合わせの流れ

繰り返しますが、リスキリングの本質は、
会社のニーズと社員のニーズ(キャリアプラン)をすり合わせて、社員が学習内容を選んでいくことです。

この本質を推進するのに適任なのは、社員の上司(マネージャー)でしょう。
会社と社員のニーズ、両方を最もよく把握できるポジションだからです。

上司承認を備えたリスキリング時代のラーニングプラットフォームなら、LOGOSWARE Xe

リスキリングで選択型研修を活用する場合、

  • 会社が研修を公開する だけでなく、
  • 社員からの申し込みには上司が承認(場合によっては却下)すること

これが成功には欠かせません。

しかし、実際に選択型研修を手作業で運用をするのは大変です。

  • 研修申込フォームの準備/申し込見可能な研修の更新
  • 上司への承認依頼
  • 上司による承認、却下
  • 承認された社員のみに研修を提供
  • 誤って承認/却下した場合の取消

等々…

そのため、多くの企業では、上記のような選択型研修の仕組みを一元管理できるラーニングプラットフォームを採用しています。

LOGOSWARE Xeはそんな選択型学習に最適なラーニングプラットフォームです。
もちろん上司承認/却下を含む上記の機能を兼ね備えています

また、「割当型研修」「選択型研修」どちらも提供・管理でき、最適なリスキリングとその成功を支援します。

LOGOSWARE Xeはリスキリング時代に合わせた最新の設計がなされており、
この他にも、リスキリングの成功に欠かせない5つの機能を兼ね備えています。

より詳しい情報は、LOGOSWARE Xe製品サイトをご確認ください。

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